京セラ、環境CSRで今年も環境大臣から表彰(8年連続)
京セラ(京都府京都市)は11月20日、同社の北海道北見工場において、環境省が実施する「平成29年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」を受賞したと発表した。 同工場は、太陽光発電システムの活用によ […]
京セラ(京都府京都市)は11月20日、同社の北海道北見工場において、環境省が実施する「平成29年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践・普及部門)」を受賞したと発表した。
同工場は、太陽光発電システムの活用による「創エネとCO2排出量の削減」、高効率機器の導入や排熱を有効活用した「省エネ活動」、地元小学生を対象とした環境出前授業の実施など「地域に根ざした環境保護活動」が総合的に評価されたという。
自社工場の創エネ・省エネと地域への環境保護活動貢献
主な取り組み内容は、以下の通り。
1. 太陽光発電システムの活用による創エネ
同工場は現在、工場の敷地内・屋根に計640kWの太陽光発電システムを設置している。発電量は約78万7,154kWh/年。これは一般家庭の約242世帯分に相当し、約530トン/年のCO2排出量削減を実現している。
今後はさらに太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用促進をはかり、低炭素社会の実現に貢献したい考え。
2. 省エネ活動の積極的な推進
省エネ性能に優れたモジュールチラー
同工場では、省エネ性能に優れたモジュールチラー(一定温度の水を循環することで熱源を冷却・温調する装置チラーを、モジュール化)やLED照明などの高効率機器の導入を積極的に進めている。
また、焼成炉や冷却用チラーなどの生産設備から発生する排熱を空調用に利用したり、熱交換器を導入し製品洗浄した後の温水から廃熱を回収するなど熱の有効利用も行っている。
これらの取り組みにより電力や燃料の使用量を削減することで、約710トン/年のCO2排出量の削減を実現している。さらに、全社員を対象にした廃棄物分別教育や、夏場・冬場に省エネの取り組み強化月間を設けるなど、一人ひとりの環境に対する意識を強め、全員参加で地球温暖化防止·環境保護活動に努めている。
3. 地域に根ざした地球環境保護活動
小学校での環境出前授業
地元の小学生を対象に、地球温暖化防止と環境保護をテーマとする「環境出前授業」を実施し、未来を担う子どもたちに環境問題について考える機会を提供している。2017年度は8校、441名が受講した。
また、工場が実施する夏祭りでのエコイベントの開催や従業員による地域清掃活動など、地域に根ざした環境活動にも積極的に取り組んでいる。
地元行政の推薦でエントリー、今回で8年連続受
同表彰は、環境省が地球温暖化対策を推進する一環として、地球温暖化防止月間の12月に、地球温暖化の防止に顕著な功績のあった個人や団体をたたえるため、1998年から毎年行っている。
同社は、2010年度から今回まで8年連続で受賞で、同表彰における最多連続受賞。今回も、北海道北見市の推薦によりエントリーを行った。
同グループは、今後も環境に配慮した製品を提供するとともに、エコロジー(環境性)とエコノミー(経済性)の両立を追求しながら、地域社会の発展と地球環境の保護に貢献する活動を積極的に推進していくとしている。