システム概要
・弊社のセキュリティシステムは太陽光発電所にて、最も狙われやすいとされている太いケーブルが集約されている接続箱や、パワーコンディショナ、集電盤を警戒します。設備全体を警戒すると、設備に要する費用が膨大となってしますため、狙われやすいエリアに限定した設備であれば費用を抑え、効果的なシステムの構築が可能となります。
・発電所が離れていても、インターネット回線を通してパソコンやスマートフォンからシステムの状態や、監視カメラで撮影している映像を24時間365日いつでも遠隔監視することができます。※1
・警戒しているシステムに異常があれば、登録してある関係者のメールアドレスに自動でメール送信されます。※1
※1遠隔監視や、メールの発送には別途インターネット契約・プロバイダのメールアドレス等が必要になります。
太陽光発電所の防犯対策の必要性
太陽光発電所の普及が進んできましたが、同時に設備の盗難被害が増加しています。すでに設置され、稼働している設備では、最も狙われるのが送電用の銅製ケーブルです。工具でケーブルを切断し、数百メートルから数キロ分のケーブルを引き抜いて持ち去った事例もあります。昼間は通電しているため感電の危険性がありますが、夜間は通電していないため、夜間に犯行が行われ、朝になってから被害が発覚するのです。
・太陽光発電設備のケーブルは窃盗犯に狙われやすい!!
- ・銅製ケーブルは純度が高く、高値で売買される
- ・パネルや架台など、設備のほかの部材に比べ、持ち運びしやすい
- ・設備自体が人里離れた場所になることが多く、自然と盗みやすい環境になってしまう
このように、太陽光発電所は、窃盗犯にとって、狙いやすい条件が整っていると言えます。そのため、窃盗犯が嫌がるような防犯対策を講じて、狙われにくい発電所にする必要があります。
窃盗犯の心理を知る
まずは窃盗犯の心理を知り、対策することが重要です。窃盗犯が最も嫌がること、それは「周囲から目撃されること」です。犯行にかける時間は10分以内が7割を占め、5分以上の手間がかかると7割の窃盗犯が諦め、防犯ベルなど音による威嚇は9割の窃盗犯が避けるというデータが出ています。(警察庁生活安全部資料、都市防犯研究センター資料より)
音や光による威嚇撃退は目撃されるリスクに、防犯システム作動と通報は第三者に犯行を知られるリスクになり、窃盗犯が嫌がります。このため、犯行現場にそのような防犯システムが備えられている場合、犯行現場に長居すると検挙されるリスクが高まるため、窃盗犯はその場に居られなくなり退散するしかなくなります。もちろん、そのような環境は窃盗犯も好き好んで狙いません。下見段階で防犯意識の高さをアピールし、窃盗犯の犯行ターゲットから外させることが重要です。
・窃盗犯はこれが嫌!!
目 : | 防犯カメラなどの設置で、見られていることを意識させる。 | ||
音 : | センサーが異常を検知し、音を発する音声合成警報機などの設置で警告が可能です。 | ||
光 : | 窃盗犯にとって、発光体のある場所や、明るい場所は敬遠する要因になります。回転灯などの設置は周囲に知られるリスクを高めることができるので有効的です。 | ||
時間: | 侵入に時間がかかることを窃盗犯は恐れます。場所によっては、フェンスなどに有刺鉄線を設置するなどの対策により、侵入する際、必要以上に時間がかかると判断すれば、窃盗犯はねらう対象から外します。 |
上記の対策のほかに、メンテナンスと一緒に考える対策も有効です。雑草の手入れ、パネルが綺麗に掃除されている、メンテナンスはもちろん、防犯対策も行われているような発電所は窃盗犯から見れば、人の出入りが頻繁にあり、防犯意識も高い発電所となり、警戒して盗みに入るリスクを考え、犯行を踏みとどまらせる抑止力になります。
使用機器紹介
センサー
警報機器
- 回転灯
- 各センサーが異常を検知した際、ランプが発光しながら回転し、周囲に知らせると共に侵入者を威嚇撃退します。
- 音声合成警報機
- 各センサーが異常を検知した際、音が発生することで、周囲に知らせると共に侵入者を威嚇撃退します。
カメラ
- 赤外線カメラ
- 設置された撮影エリアを24時間365日リアルタイムで撮影可能。
制御盤
- セキュリティコントローラー
- すべての機器の動作を制御します。異常があった際は、登録された関係者のメールアドレスに自動送信可能。
- 警備用電源装置
- 各機器に電源を供給します。